慢性扁桃炎の危険性って?

扁桃炎になると喉が痛くなるなどの軽い炎症を引き起こしますが、感染を繰り返していると慢性扁桃炎になることがあるので注意が必要です。
慢性になるといろいろな合併症を引き起こすことがあります。
例えば扁桃病巣感染症は免疫学的な異常が原因になり、他の臓器などに違った疾患を引き起こします。
多くの難治性病気が扁桃病巣感染症が原因であることが把握されており、摘出することによっていろいろな症状が改善したり病気を治癒することが可能です。

扁桃病巣感染症はほとんど無症状だったり、違和感や軽い痛み・炎症などがある程度ですが、それらが原因で喉から離れた皮膚や関節・腎臓などに起こる疾患を「扁桃病巣感染症」と呼ばれています。
扁桃病巣感染は紀元前の時代においてヒポクラテスが喉の病気や関節リウマチなどとの関連性を述べたと言われていて、最近扁桃が原因になって引き起こる免疫異常であることが明らかになりました。
扁桃病巣感染症には摘出手術が有効であるとさまざまな疾患において報告されています。

扁桃摘出術の高い有効性から、例えば掌蹠膿疱症や胸肋鎖骨過形成症、IgA腎症などの扁桃病巣感染症の疾患に対応することが可能です。
これらの疾患はもちろん、尋常性乾癬やアレルギー性紫斑病といった皮膚疾患などにも有効で、慢性関節リウマチや非特異的関節痛の骨関節疾患にも対応することができます。
微熱やベーチェット病といった疾患には手術を行うと症状を改善することができたと報告されています。

扁桃病巣感染症にはいくつか特徴があり、掌蹠膿疱症や胸肋鎖骨過形成症、IgA腎症やアレルギー性紫斑病などのように合併症を引き起こす確率が高いことがあげられるでしょう。
急性上気道炎や急性扁桃炎などによる発症がしばしば見られるので注意が必要です。
慢性になるといろいろな病気を引き起こす可能性があるので、手術で除去すると腫れや炎症などの不快な症状を予防することができます。
風邪と似ているのでよく混同されますが、悪化したり長引くようなら耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

症状が酷いなら手術を検討してみよう

慢性扁桃炎で悩んでいる患者から、治療としてまず正確な情報を得ることからスタートします。
慢性扁桃炎をどのぐらい繰り返しているかや、慢性扁桃炎が酷くなると他の部位でも病気が発生していないかを確認していきます。
尿に関して何かしら異常を指摘されていないかや、喫煙に関して聞かれることもあるでしょう。
ASO値の血液検査や尿検査、細菌検査などを受けることになり、扁桃を刺激すると体温や血液検査の値がアップするかなども確認することが可能です。
扁桃誘発試験などを行い、総合的に判断してから扁桃手術を受けた方が良いかを判断していきます。

手術としては両側の扁桃を摘出することになります。
一般的に入院し全身麻酔で行うことが可能です。
開口器と言う大きく口を開ける機器を装着してから、扁桃を摘出していきます。
手術は1~2時間ぐらいで完了し、手術した後は喉が痛いですが鎮痛剤などで抑えることができるので次第に痛みはおさまるでしょう。
手術した後出血するケースがありますが、止血処置を行うので安心です。
手術してから1~2週間ぐらいで退院することができ、退院した後症状の改善具合を見ながら通院することになります。

扁桃はたくさんのTリンパ球やBリンパ球、マクロファージや樹状細胞といった免疫担当細胞から作られています。
1才までは細菌などの病原体が喉の奥に入らないようガードすることが可能です。
1才以降免疫力が獲得されるので、扁桃の役割はなくなっています。
扁桃病巣感染症を引き起こしたり、細菌の住みかになるので急性扁桃炎や扁桃周囲膿瘍などを引き起こすこともあるので注意が必要です。
慢性扁桃肥大になると睡眠時無呼吸症候群などの原因にもなるので、症状が酷いなら扁桃を摘出するという選択肢もあります。