急性扁桃炎は病院の耳鼻咽喉科で診察を受けましょう!

扁桃腺というのはのどの付け根にある組織のことであり、いわゆる「のどちんこ」の両側の部位だと考えるのが分かりやすいでしょう。
扁桃腺はウィルスなどの攻撃から体を守る働きをしており、免疫反応に関連する器官となっています。
特に体の弱い子供の場合には扁桃腺が大きく、大人になるに従って相対的に小さくなることが多いようです。
この扁桃腺が腫れてしまうのが扁桃炎であり、急性のものと慢性のものとがあります。

風邪などが原因で扁桃腺が腫れるのが急性扁桃炎で、年に数回程度急性扁桃炎を繰り返すのが慢性扁桃炎です。
扁桃炎を発症するとのどの痛みや息苦しさ、ものを飲み込みにくいといったような症状があらわれ、38度を超える発熱やリンパの腫れなどを伴う場合などもあります。
気になる症状があらわれた場合には病院の耳鼻咽喉科の診察を受けて、内視鏡検査などを受けるようにしてください。

発症の原因により異なる治療方法が選択されます。
疲れやストレスなどが原因だと思われる場合には霧状の薬剤を口や鼻から吸入するネブライザー治療が行われ、安静を保ち栄養を補給しながら経過を観察します。
風邪やインフルエンザや肺炎球菌などのウィルス性の病原菌が原因だと思われる場合には、点滴や抗生剤などによる治療が行われることが一般的です。
急性扁桃炎を何度も繰り返す慢性扁桃炎の場合には、手術による治療が必要になるかもしれません。
「扁桃炎にかかったかな?」と感じた場合には、まずは安静を保つことを心がけてください。

のどが痛いと食欲がなくなりますので、ゼリーやバナナやヨーグルトなど摂取しやすいものを食べるようにしましょう。
発熱を伴う場合には発汗により体内の水分が失われ、脱水症状を起こしやすくなりますので、スポーツドリンクなどで水分を積極的に補給してください。
ある程度まで体調が回復したら病院を受診して、耳鼻咽喉科の医師の診察を受けることをおすすめしたいと思います。

慢性扁桃炎や合併症には注意が必要です!

急性扁桃炎を何度も繰り返すのが慢性扁桃炎であり、年に4回以上発症する場合には習慣性扁桃炎と呼ばれることもあります。
扁桃腺の表面にはボコボコとした多くの穴が開いているため、様々なウィルスなどが侵入しやすくなります。
病原菌が溜まって常在することが多く、急性扁桃炎の症状が一旦収まっても再発する可能性が高くなってしまうのです。

慢性扁桃炎の症状は急性扁桃炎と基本的に変わりませんが、合併症を起こしやすいため注意が必要だといえるでしょう。
病原菌が原因で皮膚疾患や心内膜炎やリウマチなどを発症することがありますし、扁桃病巣感染と呼ばれる疾患へと発展する場合などもあります。
内視鏡などの検査により症状に応じて異なる様々な治療方法が選択されますが、免疫抑制剤やステロイド剤などによる治療には様々な副作用が発生する可能性があるため、扁桃摘出の手術が幅広く行われています。
扁桃腺は免疫に関わる器官であるため摘出しても大丈夫なのか不安に感じる人がいるかもしれませんが、5歳以降の子供~成人の場合には摘出前と後で免疫機能に大きな違いが出ることはないようです。

手術では開口器という口を大きく開ける器具を使って、扁桃を切除・摘出する術式が行われます。
手術自体は比較的簡単なものですが、通常は全身麻酔により施術が行われるため、1週間から10日程度の入院が必要です。
扁桃炎はそれほど恐ろしい病気ではありませんが、これを放置すると慢性化したり重症化したりする可能性があります。
特に抵抗力の小さな子供の場合早期に進行しやすくなりますので、気になる症状があらわれたらできるだけ早めに医師に相談をして、適切な対応を行うようにしましょう。