急性扁桃炎の治療で入院は必要か

喉の痛みや発熱などを伴う急性扁桃炎ですが、一般的な治療方法は症状に応じて抗生剤や鎮痛剤といった内服薬を使用するというものです。
また、炎症が著しくひどいという場合には、抗生剤の点滴を行ったり、痛みや発熱に対しては座薬が使用されることもあります。

風邪のような症状であるため、間違われやすいですが、風邪の諸症状である咳や鼻汁という症状はでないことが多く、発熱があっても食欲の低下は見られません。
ただし、喉の痛みなどが原因で固形物が食べにくく感じるということはあるようです。

ただし、それだけでは炎症が治まらないという場合や扁桃腺の周囲にまで炎症が広がり、膿が溜まっているという場合には急性扁桃炎から扁桃周囲膿瘍に移行している事が考えられるため、扁桃腺の脇を切開し膿を出すという治療が必要となることも考えられます。
さらに、何度も急性扁桃炎を繰り返すという場合には、炎症を治めてから扁桃を取り除くという手術が行われる事があります。
原因を取り除く事により、急性扁桃炎になることはありませんので再発を防ぐ事が出来ます。

風邪やインフルエンザとの違いとしては、他の人に伝染るということはありません。
急性扁桃炎の主な原因は免疫力の低下です。
つまり、免疫力が十分にある人が扁桃炎に罹っている人の近くにいたからといって伝染るということはありませんし、患者の食べたものや飲んだものを飲んだからと言って伝染るということもありません。

ただし、小さな子供や高齢者、免疫力が低下しているという場合には、直接的に伝染るという事はありませんが、急性扁桃炎が発症する可能性はあります。
なお、急性扁桃炎はEBウイルスやアデノウイルス、単純ヘルペスウイルス、エンテロウイルスに感染することで症状が出る事がありますが、これらのウイルスは決して強いものではありませんので、感染したとしても免疫力によって減少・排除されてしまうことがほとんどです。

扁桃周囲膿瘍となった場合

急性扁桃炎発症後、扁桃周囲膿瘍になってしまった場合、症状が重症化しているという時にはメスで扁桃の横を切開して膿を排出させる必要があります。
そしてその際には入院が必要となります。
入院期間や費用については、症状や手術後の状況により若干の違いがありますが、4日間から10日間ということが多いようです。

入院期間中は感染を防ぎ、症状を和らげるための治療が行われます。
入院期間が7日間程度であった場合の治療費用なども含めた費用は30万円ほどですが、健康保険を利用し3割負担となった場合には窓口での支払額は10万円以下ということになるでしょう。
また、高度療養費制度を利用した場合には、負担額はより少なくすることが出来ますし、民間の保険に加入しているという場合には、契約内容に応じて保険料が支払われることになります。

なお、費用については入院期間や利用した病室によって異なりますので、事前に病院に確認しておくことをおすすめします。

扁桃周囲膿瘍は一度治療をして症状が治まったとしても、再発する可能性のある病気です。
何度も繰り返すような場合には、扁桃腺を摘出するという方法もあります。
扁桃周囲膿瘍の症状や治療に対して不安があるという場合には、早めの決断をおすすめします。

症状や状況によって異なりますが、内科では適切な判断をしてもらうことが出来ない可能性もありますので、喉の激しい痛みを感じた場合には内科よりも耳鼻科を受診するようにしましょう。
扁桃腺の切開でも摘出でも手術・入院となった場合には仕事を数日間休まなければなりません。
早めに日程の調整を行うことにより、無理なく治療に専念することが出来ることでしょう。